■誤食について
今回はレントゲンでわかりやすい誤食の症例があったので紹介させていただきます。
誤食の中には目の前で食べてしまう場合、いつの間にか食べてしまっている場合があります。
さらに玉ねぎやチョコレートといった犬や猫が食べると中毒症状を起こすものやおもちゃや焼き鳥の竹串などそもそも食べ物でないものまで様々です。
今回の症例は約1歳のミニチュアシュナウザーちゃんです。
別の病気の検査でレントゲンを撮影した際に偶然発見されました。
発見時のレントゲン写真です。
お腹の中に白く細長いものが写っています。
次に翌日のレントゲン写真です。
肛門近くの直腸まで白く細長いものが移動していますのでもうすぐ便と一緒に出てきそうです。
実際、レントゲン後数時間で排便し、便の中に待ち針が入っていました。
今回は運よくどこにも刺さらずに出てきましたが、胃や腸で針が刺さってしまい内視鏡や手術で摘出するケースや胃を突き抜けて肝臓などに刺さり最悪の場合死に至るケースもあります。
今回のように思わぬものも誤食につながりますので十分注意してあげてください。
また、誤食を見た場合や疑うような症状(嘔吐、下痢、食欲低下、元気低下など)がありましたら早めに動物病院にご相談ください。
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