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■骨折について

今回は当院で行った骨折の治療の紹介です。

日本では小型犬、超小型犬の増加により、交通事故などの大きな衝撃がなくても起きているものが増えています。

今回の骨折したトイプードルちゃんも室内での骨折でした。

来院時のレントゲンです。

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明らかに骨折しています。

骨折の治療には手術をしないギブスによる固定と手術による固定があります。
今回は折れた骨が元の位置にないので手術が必要でした。
今回はプレートといわれるステンレスの板を骨にネジで留める方法で手術しました。
術後のレントゲン写真です。

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骨がまっすぐになりました。
この仔はすごく元気で手術の次の日から飛び跳ねていました
すぐに使えるのは痛みが少なく良いことなのですが、あんまり飛び跳ねるとまた折れないかといつもひやひやします。
次に手術後1週間でのレントゲン写真です。

IMGP1877 - コピーあまりに飛び跳ねるのでギブスでの固定を追加しました。

まだほとんど手術直後と変わりません。

次は手術から3週間でのレントゲン写真です。

IMGP1876骨と骨が離れているように見えます!

一見かなり心配になりますが問題ありません。

いらない骨が吸収されたために隙間ができたように見えるのです。

よく見ると骨が太くなっているのが分かります。

これは仮骨と言って骨折を治そうとする体の反応です(仮骨がなく治る場合もあります)。

次は手術後5週間のレントゲン写真です。

IMGP18743週間のレントゲン写真よりは少し隙間が埋まりました。

仮骨も出ているので順調そうです。

最後は手術後2か月のレントゲン写真です。

IMGP1871かなりしっかりくっついています!

2本の骨が両方ともくっついていますので強度も安心です。

後はプレートを取り外す手術ですが、今回は飼い主様との相談の結果、取り外す手術はしない事になりました。

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